病院では、毎日多くの患者さまが輸血を受けています。交通事故などの大きな怪我や手術、また、がん治療や再生不良性貧血の支持療法として、輸血はなくてはならない治療法です。 現在、輸血用血液は献血によって賄われていますが、医療現場が必要としている血液製剤の大部分は400mL献血と成分献血由来の製剤です。
A・B・O・ABやRhなどの血液型が同じでも血液はひとりひとりで微妙に違います。免疫反応による重大な副作用や、肝炎などの輸血後感染症の危険性を少しでも減らすためにも、できるだけ少人数の献血者による血液を使うことが望まれます。 病院では安全性への配慮から、乳幼児などごく限られた患者さまを除いては、400mL献血製剤の輸血を基本にしています。

- しかしながら静岡県の400mL献血の比率(平成19年度77.0%)は全国平均(同年度84.5%)よりも低く、輸血に必要な血液量を400mL献血製剤だけでは確保できず、やむなく200mL献血製剤を合わせて輸血しているのが現状です。 輸血を必要としている患者さまの安全性向上のために、400mL献血の基準を超えている方は、ぜひ400mL献血にご協力ください。
- 浜松医科大学医学部附属病院 輸血細胞治療部部長 竹下明裕
人間一人ひとりの血液は、たとえ血液型が同じでも微妙に違っています。このため一人の患者さんに複数の献血者からの血液を輸血すると、その献血者が多いほど副作用(発熱や発疹など)発生の可能性が高くなります。成分献血、400mL献血は、200mL献血に比べて献血量が多いことから、少ない献血者からの輸血を可能にし、患者さんの安全性を向上させる献血方法と言えます。血液センターでは、献血のお申し込みをしていただく方の健康状態について慎重に確認した上で成分献血、400mL献血のご協力をお願いしています。

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